お客様の役に立つための引き出しの広げ方

 お客様のお役に立つために「引き出しをどう広げていくか」と悩む営業の方からよく相談をいただきます。

多くの営業は、お客様に「どうしたら御社のお役に立てますか?」と聞くのですが、曖昧な聞き方では明確な回答が返ってこずに「じゃあ安くしてよ」と言われて終わってしまいます。
こういった場合の鍵は、”タイミング”を聞くことです。

 
 

「お客様はどこで心が動くのか」を知る

 多くのお客様は、営業への期待値が高くないため「どんなことをしてくれたら嬉しいか」のイメージが湧いていません。
そのため、わかりやすく値引きの要望になってしまうのです。

 したがって「あれこれお客様のお役に立ちそうなことをやってみて、プラスに感じていただいた反応を確認できたら、その直後に聞く」という順序をおすすめします。

 「あれこれやってみる」というのは、労務提供、情報提供、共感を示す……など何でもOKです。
何かしらお客様の心がポジティブに振れたのが見えたら、「どの瞬間に心が動いたのか」を尋ねてみましょう。
資料説明でも、反応が良いページがあったらすかさず質問します。
これによって、「お客様はどこで心が動くのか」に詳しくなることができます。

 
 

人の心は、自分の想像とは違うところで動く

 営業に限らず、「人の心は、自分の想像とは違うところで動くものだ」と理解することが重要です。
例えば、採用面接を通過したときに、自己PRが響いていたのかと思いきや、実は「挨拶のしかたが好印象で面接官の心にグッと響いていた」ということがあります。
こういうことは、相手の心が動いた後にしか確認できないのです。

 
 

 実は、自分の行動がお客様の心を動かしている場面があっても、多くの営業はそれに気づかずスルーしています。
しかしその瞬間をとらえ、お客様からフィードバックをいただくと、「そういうことが喜ばれるのか」とわかり、その後の行動にも再現性が備わっていきます。
こうして営業の強みや武器が磨かれていくのです。

 そのうち、複数のお客様からポジティブなフィードバックをもらえる瞬間がやってきます。

A社様「こういう情報をいただけるのすごく助かるんです」
B社様「いただいた資料、社内に展開したら評判良いです」

……こういうことが積み重なると、自分の情報提供の仕方には「心を動かすポイント」があるのだとわかり、自信にもなります。

 

◆無料個別相談会◆

「無料個別相談会」として、代表高橋や弊社コンサルタントへ直接ご相談いただける場をお作りします。


◆TORiX WHITE PAPER◆

これまで50以上の業種、3万人以上のセールスパーソンの成長を支援してきたノウハウを、ホワイトペーパーとして公開中です。


 
 
高橋浩一