お客様と関係を築くためのステップ

 「営業の肝はお客様との関係構築」と言われるものの、具体的にどうステップを踏んでいけば良いのでしょうか。

 実際にこのことで悩む若手営業からの相談をよく受けます。
大半の営業は「関係が築ける=何でも話していただける」と捉えがちですが、それだけでは受注に結びつきにくいのが現実です。
実際には、「何でも話していただける状態」の次の3歩が重要になります。

 
 

1.信頼の獲得

 多くの接触回数を経て、お役立ちを繰り返すと「ある程度の悩みを聞かせていただける状態」まで行くことができます。
いわば「信頼の獲得」をした状態です。

2.課題の明確化

 信頼を獲得した次のステップは、課題の明確化。
いきなり提案しても「なぜそれがうちに必要?」となり、壁を突破できません。
お客様と一緒に議論して、課題を整理することで先に進められるようになります。
課題が明確化されたらすぐ提案しがちですが、「お客様にとっての重要度・緊急度」が低い状態では「今じゃない」と否決されやすくなります。

3.お客様との協業

 そこで重要なのが「お客様との協業」です。
営業だけ頑張るのではなく、上司や現場にヒアリングしていただいたりなど、お客様側にも「ちょっとだけ」汗をかいていただくと、協業モードへ移ることができます。

 仮に他社と相見積もりを取られていても、協業モードが進んでいけば、他社が自動的に落ちていきます。

 多くの営業は「提案や見積(価格)で差をつけよう」と頑張りがちです。
しかし、この「協業モードで頑張る」やり方を身につけると、提案書作成工数や無駄な値引きを減らし、コンペの勝率も上げることができます。
最優先候補になるまで「協業モード」を深めていくと、内諾までスムーズにいきやすくなります。

 よく「不信→不要→不適→不急の突破」といわれますが、この順序で最後に「不急の突破」を残しておくと「今じゃない」失注が増えます。
協業モードの技術を上げ、早めに「不急」の種を解消しておくことが鍵となります。

 

◆無料個別相談会◆

「無料個別相談会」として、代表高橋や弊社コンサルタントへ直接ご相談いただける場をお作りします。


◆TORiX WHITE PAPER◆

これまで50以上の業種、3万人以上のセールスパーソンの成長を支援してきたノウハウを、ホワイトペーパーとして公開中です。


 
 
高橋浩一